The Best Laid Plans


感想書いてから捨てる本、その4。

洋書を読むならシドニーシェルダンが簡単だと聞き、最初に買ってみた本。
英語の小説を読みはじめたばかりだったので、言われるほど簡単ではなかったけど、ボリュームは少なくテンポも良く、伏線やあっと驚く結末など、かなり楽しめた。

(後は全体的にネタバレ)

  • Leslie: 主人公(女性)、元恋人に復讐を企てるために報道機関を手に入れる
  • Oliver: 主人公を裏切る元恋人、大統領を目指す
  • Peter: Oliverの大統領選挙をサポート
  • Dana: 本筋とは関係なく、マイペースに中東を取材する
  • 人物X(仮): 裏で悪行をはたらく。正体は読者にもわからない
  • Leslieは、Oliverに復讐するために手を尽くした結果、人物xがOliverだということを確信する。大統領が実は悪事をしていることを、特ダネとして報道。
  • しかし、人物Xの正体は実はPeterだった。LeslieはOliverに復讐をするつもりが、とんでもない誤報をしてしまったことになり、自分が失脚してしまう。

読みの浅い読者(=自分)は、Leslieと同様にダマされて、Oliverが人物Xの正体だと思ってしまう。そのため、実はPeterが正体だとわかって驚愕する。このどんでん返しは痛快だった。こういうのを叙述トリックと言うらしい。

しかし、正体がPeterだとすると今までの説明と矛盾するんじゃないか?そう思って読み返そうとしたが、英語なので断念した。2回読むほどにはハマらなかった。

Danaはページ数を食っているわりに、本当に本筋とは関係なかった。本筋はスピーディーで面白かったが、Danaのエピソードは退屈だった。