A Prisoner Of Birth

感想書いてから捨てる本、その5。

ただ現時点ではKindle版は無いようなので、捨てて後悔しないかは不安。Kindle目当てでiPod touchを買ったものの、自分はKindleと相性が悪いかもしれない。

A Prisoner of Birth

モンテクリスト伯のオマージュということで、大筋の展開はそっくり。無実の罪で陥れられる→脱獄→資金を手に入れる→復讐という流れ。それでも、脱獄の方法その他はうまく現代版にアレンジされていて、いろんな意味で面白い。英語も平易で読みやすい。

モンテクリスト伯は孤独に戦っていた印象で暗いイメージだったのが、この本では主人公Dannyの人柄ゆえに味方が増えていくところも気持ちがいい。脱獄後は別人に成りすますので、ある意味関係者をだましているのだが、それを知ってもなお味方のままでいてくれる人がいる、というのが感動的。全体的に痛快な展開でお買い得だった。

ただ、タイトルの「A Prisoner of Birth」の意は、最後のほうで明かされるけど期待はずれだった。日本語では誇りと復讐という、関係ないタイトルになっていた。