パラダイス

パラダイス―楽園と呼ばれた星 (ハヤカワ文庫SF)

レズニックにハマって図書館で借りた3冊目。

ペポニという自然に溢れる惑星が、文明人に発見され、植民地化され、独立し、文明化しきれず苦しみながらも未来へ向けてがんばる話。登場人物やエピソードがリアルで、活き活きと描かれており、全編にわたって話に引き込まれ、あっという間に読めた。

後書きによると、実在する国(ケニア)が欧州人に発見され、植民地化され、独立したはいいけど苦しんでいる、という歴史をなぞったものらしい。作者の意図はともかく、個人的にはあまり難しいことを考えたくないので、ケニアの歴史に詳しくなかったからこそ楽しめたような気がする。