ぼったくるおでん屋さん

飲み会で会社の同僚に聞いた話。自分も酔っているうちに書いておきたい。今日はここ数年では一番酔っている気がする。

彼がたまに行くおでん屋は、微妙にぼったくるらしい。小綺麗だが高級というわけではない普通のおでん屋だが、一杯飲んでちょっとおでんを食べれば、5000円くらい取られる。たまにカップルで来た客とか、ママ(お年を召している)を相手にケンカをする。こんなに高いわけないだろ。でもママは一歩も引かない。伝票をちやんと見せて、うちはこの定価でやってると言いはる。文句をつけた客も、結局は全額払わされる。
高くなる原因のひとうは、ママをはじめ、厨房にいる人達など、店員さん達が飲むからだ。ホステスというわけじゃないらしいので、そいつらが飲んだ分まで払う義理はないはずだ。なのに、飲むなと言っても聞かない。結局は払わされる。
ママのトークがさぞかし絶妙なのかと思いきや、基本的にはグチのようなトーク。私の若いころは苦労して、とかそんな話ばかり。大げさに言っているのかとも思ったが、被害者(=連れて行かれた別の同僚)の話を聞くと、どうやら本当らしい。
最大の疑問は、彼がなぜその店に何回もいくのか、ということだ。この不景気なご時世、その店は繁盛しているらしい。一部の人は、文句を言いつつも、ぼったくられることに快感を覚えるのではないか。本格的なぼったくり店だと財布がもたないが、数千円なら許容範囲なので魅力的なのかもしれない。