Starship: Mutiny

Starship: MutinyKindle版を購入($11.5くらいでやたらと高い)。

邦訳はスターシップ―反乱 (ハヤカワ文庫SF)

レズニックにはまったきっかけの小説。こちらを読み終わる前に、図書館で別のレズニックを4冊借りて読んでしまった(一角獣をさがせパラダイスソウルイーターを追えキリンヤガ)。

有能で勇敢だが上層部に嫌われて左遷された主人公が、直観にもとづく大胆な行動で大活躍する。ストーリーは安直でご都合主義に展開し、決して期待を裏切らない。死亡フラグが立った味方が予想通り死んだり、主人公の勇気ある行動に乗組員が極端に感化されたり。読んでて元気になれるミリタリーSF。第2巻のStarship: Pirateもぜひ買いたい。

ただ、Amazonの邦訳のレビューをみると、重厚なのを期待して読んだために怒っている人が多く、★の数が少ない。たしかに、先にパラダイスとか読んでいたら、同じ人が書いたやつとは思えないかもしれない。しかも、設定上はそのパラダイスと同じ宇宙らしく、パラダイスの舞台である惑星ペポニにも言及されているので、世界観を壊されたと思う人もいるかも。たしかに、本作の主人公Wilson Coleさえ参加していたなら、ペポニの独立紛争ももうちょっと順調に解決したに違いない。