Starship: Pirate
Starship: Pirate、Kindle版を購入。Starship: Mutinyの続編。邦訳はスターシップ〈2〉海賊 (ハヤカワ文庫SF)。ついにビルサングのルールが読める。
共和国軍を脱走し、テディ・ルーズベルト号のクルーとともに海賊になることを決意したコール船長。共和国軍のマークを船から消し、どくろマークを掲げたところまでが1巻。
2巻である本作では、共和国の力が及ばない銀河中心部のフロンティアで海賊をすることに。余裕は無いはずなのに、イノセントな民は襲いたくないので、海賊を襲う海賊を目指す。自艦をおとりにするために、どくろマークは早速消すことに。クルーに頑張って描かせたのに・・・
1巻同様に、全編を通じて軽いノリでご都合主義な展開が爽快。特にラスボスとの勝負のいい加減さは最高だった。会話中心でストーリーが進むので、英語もわかりやすく、サクサク読める。ただ、クルーが死ぬなど、少しシビアな展開もある。軽いノリの小説なんだから、味方に死人を出す必要はない気がした。
パラダイスを読んでいない人には通じないが、さりげなくペポニ人が出るのがうれしい。惑星ペポニを離れて海賊なんてやってたら、ブコ・ペポンが嘆きそう。
付録に「チェスより面白い」はずのゲーム、ビルサング(bilsang)のルールも載っていた。読んでみたが、全然面白そうな気がしなかった。このルールだと、いつまでたっても勝負がつかないと思う。誰か読者でプレイした人はいないんだろうか。