Starship: Mercenary

Starship: MercenaryKindle版を購入。Starship: Pirateの続編、シリーズ第3巻。邦訳はまだ無いようだが、スターシップ―反乱 スターシップ〈2〉海賊 と続いてきたので、おそらくはスターシップ〈3〉傭兵という名前で出ると思う。

共和国軍を脱走し海賊になったが、海賊には向いていないことに気づき、2巻のラストで傭兵の道に進む決意をしたコール船長。海賊時代に仲間になった海賊クイーン、ヴァルとともに、前作以上の痛快な快進撃を続ける。傭兵らしく依頼されて戦っているシーンはあまりなくて、わりと勝手に戦う。にもかかわらず、奇跡的な出会い(複数)や勘と知略で勝利し、味方がどんどん増えていく。知略はなんとなく誰でも思いつきそうなものが多いが、それはコロンブスの卵というものなのだろう。前作同様に、ご都合主義でベタなサクセスストーリーが爽快。主人公の言葉に感動して敵が味方になったり、人々の共感を得たりといったシーンは、ベタである故に泣けた。

ラストは少し拍子抜けだった。次回作に続くことが大前提、という感じの終わり方だったので、読後感はいまいち。とりあえず続きも買ってみようと思う。