いじめ自殺と遺書による復讐

いじめ、遺書で名指しの4人が認める

トイレには遺書が残されており「俺(おれ)は友人(実名)を護(まも)れなかった。友人をいじめた4人(実名)を許すつもりはない」「俺自身と友人をいじめたやつが悪い」などと書かれていた。

いじめた相手に制裁を加えるべく遺書に実名を書き、自殺したんだろうか。自分より友人を守れなかったことが不本意だったのかもしれない。これはつらすぎる。親御さんの気持ちを考えると身が震える。
自分も以前はそういう発想をする子供だった。自殺して相手の名前を遺書で晒せば復讐できるかな、とかそういう考え方をしていた。いじめではないけど、すごく不本意なことがあった時に、自殺による復讐作戦を検討したことが2回ほどあったと思う。どちらのときも、人生全体からみたら全くたいしたことじゃなかったのに、当時はそれなりに思いつめてた。その時に本当に自殺してたら、と思うとぞっとする。
子供がそういう考えにならないようにするには、どうすればいいんだろう。相談にのって「そんなことは人生全体からみたらたいしたことないよ」とか言うのはいいが、多分効果ゼロだろう。大人だからこそそういう視点に立てるので、現在進行形で思いつめている子供には逆効果と思える。
例えば、遺書に相手の名前を書く作戦そのものがダメ作戦だということを、前もって伝えられないだろうか。
実際、最悪に近い作戦だと思う。復讐効果が足りなすぎる。上の記事を読んでもわかるとおり、いくら遺書に実名を書いても、マスコミは4人(実名)としか言えない。本名が世間に広まることはない。名指しをされた4人はいじめを認めたというが、何年かすれば平然と日常生活を送っているだろう。それではダメージが少なすぎる。肝心の自分がこの世にいないんだから、ダメージを増やすための追加攻撃もできない。
それこそ今ならネットがあるんだから、死ぬ気になって考えれば、より効果的に制裁を加える方法があるかもしれない。うまくやれば、自分は全く傷つかないで、いじめたカスどもに致命的ダメージを与えることも可能かも。自殺を考えるのなんて、それが失敗した後でも遅くない。
「もし命をかけて制裁したい相手がいるなら、自殺とか言う前に相談してね。いちおうコンピュータの仕事しているし、普通の人よりはネットとか詳しいから。もっと効果的に制裁する方法を一緒に考えよう。」とか言ったら、ちょっとは納得感あるだろうか。