子育てのために辞めるとそこまで損なのか?

専業主婦という浪費

子供一人あたりの養育コストは1300万円程度だが、八代尚宏氏も指摘するように、最大のコストは出産退職の機会費用である。平均的な大卒女性が定年まで勤務した場合の生涯賃金は約2億7700万円だが、28歳で退職して子供を産んでから37歳でパートに出ると、生涯賃金は約5000万円。つまり子供のコストは2億4000万円にものぼり、子ども手当ではとても埋め合わせられない。

つまり、女性が子育てのために会社を辞めることになると、2億7700万円−約5000万円≒2億3000万円も損するってことか。逆にいえば、なんとかして会社と子育てを両立すれば、2億3000万円プラスになるってことか。なにかおかしいな。これが本当なら、誰も辞めないと思う。
どれだけ保育所が未整備だろうと、金を出せば子供の面倒をみてくれる人(ベビーシッター?)は雇えるはず。仮に小学校に入るまでの6年間、気前良く毎年1000万円とか払って専属ベビーシッターを雇ったとしても、費用はたったの6000万円。2億3000万円プラスになることを考えたら余裕だ。
たぶん元データは何かが間違ってるんだと思う。