おやさいのゲーム

野菜畑物語の製作中に、子供に電話を奪われて、いじらせたことが何回かあった。4歳の子供にゲームを与えるのは気が引けるし、そもそも幼児には難しすぎるけど、「おやさいのゲームやりたいー」とか言われるとやっぱりうれしいので、ついつい説明してしまったり。
さすがにまともなプレイは無理なのだが、思いがけず子供の知性が見える瞬間があった。

(1)じゃがいもの件

畑は池のまわりにしか置けない、というルールは、すぐに理解してくれた。器用に操作して、池のまわりに全種類の畑を置く。その後の会話。
子供「置くとこ無くなったよ。」
自分「じゃがいもだけは、池がなくてもどこでも置けるよ。」
子供「え。それじゃ、じゃがいもは池のとこに置かなきゃ良かったじゃん!」
えらい。よく瞬時に気付いた。どこにでも置けるなら、貴重な場所に置くのはもったいないよな。なかなかアタマいいぞ。

(2)トマトの件

敵のトマトは仲間になる、ということは前もって話してた。しかし、外見的には普通の味方トマトと区別はつかない。
ある時、畑じゃない所で待機しているトマトをみた子供は、
「これがお友達になったトマトじゃない?」
と言った。まさにその通り。すごいな。敵から寝返ったトマトは戻る畑がないから、便宜上、初期位置に戻るようにしてる。そこまで悟ったわけじゃないだろうが、少なくとも「こいつは他のトマトとは違う」ということに気付き、「トマトは仲間になる」という話と瞬時に結びつけたわけだ。鋭い洞察力だ。

今後、この子の才能が良い方向に伸びますように。ただし、ゲーマーにはならないでね。ついでに、IT系に進むのも無しの方向でよろしく。