Justice: What's the Right Thing to Do?

NHKハーバード白熱教室に感化されてJustice: What's the Right Thing to Do?Kindle版を買ったのが1ヶ月以上前、やっとひととおり読み終わった。日本語版はこれからの「正義」の話をしようで、本屋でも平積みのベストセラー。
で、面白いことは面白かったのだが、かなり消化不良だった。英語のせいだとしたら、日本語で読んどけばよかったかも。
最初のほうは分かりやすいんだ。幸福の最大化と不幸の最小化をめざす「功利主義者」。個人の自由意志を最優先する「リバタリアン」。
でも、それらを否定して、カントとかロールズの思想を説明するあたりから難解になる。この本のせいではなくて、実際に難解なんだろうけど。生半可に読んだだけでは、功利主義とかリバタリアニズムのほうがよほどマシな思想に思えた。
その程度の理解度で落ちこぼれながら読んだので、政治はモラル(道徳観?)に関与したほうがよいという最後の結論にまったく納得がいかなかった。
ここで日本語版を買うのは悔しいし高いから、Kindle版をがんばって再読してみるか・・・