iBooksは使いやすい

iPod touchiOS4を入れたので、iBooksを使ってみようと思い、不思議の国のアリス(無料)を読んでみた。そしたら、予想外に使い心地がいい。これでKindleの本が読めたらいいのに。

利点(重要と思う順)

マルチタスク対応

Apple謹製だから当然かもしれないが、iOS4マルチタスク機能に対応しているらしく、切り替えが非常に速い。辞書アプリから一瞬で本に復帰できる。読んでたのが簡単な本だから、実は辞書をひく機会はあまり無かったが、単語が難しい本であればこの差は決定的になると思う。

ブックマークその他の管理がしやすい

これはiBooksの出来がいいと言うより、Kindleアプリの出来が悪いかも。
iBooksでもKindleでも、本の中に好きな数だけブックマークを挟み、ノートを書き、ハイライト線を引くことができる。そして、それらの一覧を表示し、タップすれば該当箇所にジャンプすることができる。ここまではだいたい同じ。
そして、無制限に作れるだけに、ついつい調子にのってノートやハイライトを増やしてしまうのだが、これを削除するのがKindleアプリだとかなり面倒。たとえばノートの場合、(1)該当箇所を表示させ、(2)ノートの内容を表示させ、(3)内容をテキスト編集で削除し、(4)「ノートを消しますか」に「はい」と答えて、やっと削除完了。
iBooksであれば、(1)ノート一覧で右スライドし、(2)deleteをタップする、というiPhoneアプリの標準的な動作で削除可能。この差は大きい。

ページ表示とパラパラめくり

画面下部に、本全体のページ数と、今表示されてるページ数が表示される。そして、本全体を表すスクロールバーが表示され、左右にスライドすれば、特定のページ数に簡単に移動できる。これにより、自分が本全体のどの辺を読んでいるかわかるし、本をパラパラめくるような感覚でページ移動できる。
なんか当たり前っぽいけど、Kindleアプリはこれができない。

バックライトの明るさ調節

バックライトの明るさ調節が、iBooksアプリ内でできる。本を読んでると明るさを調節したくなることが多いので、意外に便利。

ページ数が画面数とリンク

これは好みの問題かもしれないが、ページ数の表示がよい。
Kindleの場合は、ページ数ではなくパラグラフ数かなにかが表示されているので、画面上で1ページめくった場合には、数字が複数加算される。つまり、小さいフォントで表示している場合には1ページの文字数が多いため、1ページめくるとこのパラグラフ数(?)がたくさん進む。これは確かに正確なのかもしれないけど、いまいち数字とボリューム感が合わない。
iBooksであれば、1ページめくると必ず数字が1増える。こちらの方がわかりやすいと思う。フォントを小さくすると総ページ数が増えることになるが、別に実害はない。

章の残りページ数がわかる

画面右下に、今読んでいる章の残りページ数が表示される。英語の本を読んでいると、読む遅さゆえに心が折れそうになることがあるので、あと何ページでキリがよくなるのかわかると嬉しい。

欠点

ページめくりイフェクト

指の動きに応じて、リアルに紙がめくれる様子が再現される。これは他人にiBooksを見せびらかすときには有効かもしれないが、実際に読書に使うにはかなりウザったい。Kindleのような単なる横スライドのほうが目に優しい。どこかで「本物の本のようだ!!」みたいに褒めてる人を見た気がするけど、おそらく使い込んでない人の意見だと思う。


せっかくiBooksアプリがいい出来なのに、iBookstoreで本を買うわけには行かないのが残念。Kindleアプリもがんばれ。とりあえず、マルチタスク対応だけでもしてくれたらいいのに。