子供手当ては現金給付がいいに決まってるだろうが

子ども手当満額支給、専業主婦世帯に不利」の末尾より。

給付方法については、「現金給付の場合、親の酒代、パチンコ代、お出かけ費用などへの支出が優先され、『親手当』の性格を有してしまう」と指摘している。

この記事の内容全体がインチキくさい印象操作なので不快だが、なんといっても上に引用した最後の一文が胸くそ悪い。なんという勘違い野郎だ。本当にこんなことを指摘した役人がいるなら、ウンコと一緒にトイレに流してやりたい。
まず第一に、その理屈で言うなら、あらゆる現金給付はパチンコ代に化ける可能性がある。子ども手当だけ特別ということはない。例えば、高齢者が受け取る年金は現金で給付され、当然ながらパチンコ代に消えるかもしれないのだが、だから現金給付はやめようなんて言う奴が居るか。そもそも、この指摘をした木っ端役人の給料だって現金給付だと思うんだが、まずはこいつの給料から現物支給に切り替えてほしい。そうしないと酒代やお出かけ費用(笑)に浪費してしまうかもしれないからな。
次に、百歩ゆずって、子ども手当だけが特別だということにしてみる。たとえば、親手当(笑)にならないように、子供のために使うべし、という縛りがあったとする。しかし、たとえそうだとしても、何が子供のためになるかなんて各家庭で判断すべきだ。ECCジュニアで英語を勉強させてもいいし、シルバニアファミリーを買い与えて遊ばせてもいい。それぞれの家庭の教育方針で判断すればいい。極端な話、といってもたいして極端じゃないが、親が酒を飲むのに使ったっていい。酒を飲めてご機嫌な親のほうが、ストレスでイライラしてる親よりも、子供のためになるかもしれないじゃないか。
引用した指摘は、確実に庶民を見下している。庶民はバカだから金を有効に使えない、とでも思っているのか。金の有効な使いみちというのは人それぞれだ。木っ端役人の偏見と狭い価値観でお節介をやくんじゃない。
さらに百歩ゆずって、各家庭には判断力がなく、現金給付しても無駄遣いする可能性が高いとしよう。その場合、誰が使い道を考えるのだ。普通に考えれば国なんだろうが、そうなったらもはやジョークだ。国っていうのは、金をムダづかいするのがデフォルトだろう。パチンコより有意義な使い方をしてくれる保証なんて全然ない。たとえば、「子ども手当会館」とかいう立派な建物の建設して、誰も使わずに数年で閉鎖、とかやりかねない。
引用した指摘は、現金給付よりも現物支給のほうが有効である、すなわち庶民よりも役人のほうが金の使い方がうまい、というとんでもない思い上がりと勘違いが含まれていると思われる。たった2行なのに、ムカムカして仕方がない。
まあ小沢さん負けたし、子ども手当の満額支給もないだろうけど。