「子どもに新聞を読ませて頭をよくさせる」という冊子

集金に来た新聞屋さんに「AERA with Kids」というPR誌をもらった。表紙には「池上彰&斉藤孝流、子供の地頭がメキメキ良くなる!新聞「超」活用術」となっていて、要するに「子供に新聞を読ませましょう」という冊子なのだが、内容のうち斉藤先生のところが面白かった。いわく、新聞を読むことで身に付く実用日本語力とは、

・「事実」と「意見」を区別する力
・複数の情報を比較し、判断する力
・複数の視点を理解し、比較し、統合的に考えられる
・情報の発信側の「意図」を見抜く力
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といったものらしい。これだけ見ると、「新聞っていうのは、都合良いように情報をねじまげて書いてあるから、簡単に信じちゃダメだよ」といっているようにしか見えない。こんな意見を載せるなんて、朝日新聞はなんて正直なんだろう。
それにしても、同じ出来事についても複数の視点・意見があることとか、確かに大事なことだとは思うけど、自分の体験からすると、それは新聞じゃ身に付かないとおもう。けっこう小さい頃から朝日新聞読んでたけど。新聞なんて、一方的に新聞社の立場で書きたい内容を書いてあるんだから、そこから「疑って読む」力を得るのは、よほど賢い子じゃないと無理じゃないか?自分の場合、けっこう大きくなるまで、新聞に書いてあることは原則なんでも信じて良いものだと思ってた気がするなぁ。
多分、上で言うところの「実用日本語力」をつけたいなら、新聞読むよりネットサーフィンのがずっと優れてると思う。