ヤマハの幼児科発表会

今日は子供のヤマハ教室の発表会だった。こういうのは基本的に我が子以外の出番は見る価値無しと思っていたのだが、色々と発見があって予想外に楽しかった。
通わせているくせによく知らなかったが、ヤマハの幼児教室は2年間のコースらしい。年長でも1年目の子も居るし、年中でも2年目の子も居る。発表会では、1年目は歌を歌う、2年目はエレクトーンを弾く、ということで明確に分かれる。
舞台には壮観にもエレクトーン(STAGEA)がずらっと12台。すごいなあ。発表する幼稚園児達はほとんど全員片手しか使わないし、ましてや足鍵盤に足が届く子も一人も居ないから、キーボードを人数分置いておけばいいのに。とはいえ、オープニングでは先生達10人くらいによるエレクトーンの同時演奏で、これが圧巻だった。演奏はさすがに上手いし、最近の機械は音がリアルだから、オケのように聞こえる。ただ、パーカッションだけは本物を使っていたのだが、なんでだろう。
歌の発表は、習っている教室毎に、10人前後のチームで歌う。だいたい簡単な振り付けあり。ほとんどの子は音程がむちゃくちゃで叫んでるだけに見えたが、それがかえって幼稚園児らしく、ほほえましい感じがした。あと、うちの子が年齢の割にはまだしも歌が上手い方らしい、ということがわかってうれしかった。少なくとも、音程がちゃんとしているという意味で。
エレクトーンの発表は、5人から10人くらいのチームで一人一台で弾く。基本的にみんな片手で1音だけ弾き、それぞれがバイオリンの音だったり弦バスの音だったりするので、結果的には普通の楽器を一人一本持って合奏しているような音になる。連弾じゃなくて「アンサンブル」と呼んでいる意味がなんとなくわかった気がする。幼稚園児に普通の楽器でまともに合奏させるのは困難だと思うので、これは電子楽器ならではのメリットだと思った。
たまに「○○さんは都合により欠席です」みたいなアナウンスもあった。パートを分担するアンサンブルなんだから休みが出たら困りそうなのだが、そこは先生が補欠をしてカバーする。ちょっと感心したのは、仮想的にはバイオリンだったりトランペットだったりしても、結局はエレクトーンなので、先生は全ポジションをこなせるということ。普通の楽器だと、全楽器をこなす補欠というのはまず考えられないだろうと思う。
同じ2年目でも、実力はチームによってまちまち。先生の演奏や自動演奏による伴奏が入っているチームは、全体の音は派手だが、生徒が鳴らしている音がどれなのかよくわからず残念。それに比べて実力派のチームは、伴奏無しで園児のみの演奏で成立しており、幼稚園児だと思えば感動できるレベルだった。来年まで続ければここまでいける(可能性がある)と思うと、親としてはちょっと期待してしまう。
個人的にはわりと楽しめたのだが、周りを見ると、「わが子以外の出番は見る価値無し」を貫いている人もいた。自分の子の番だけ写真を撮り、他人の順番には居眠りをしてるか撮った写真を見ている。どちらかというとそれが普通なのかもしれない。