「オール電化住宅、普及裏目」とまでいうなら根拠を示せ。

オール電化住宅、普及裏目 原発2基分の消費増
この記事によると、約40万戸のオール電化住宅が増えた結果、電力消費が200万キロワット増えたそうだ。オール電化一戸あたり、5キロワット分増えたって言うんだよね。どういう試算をしたのかも示さずに、ずいぶんと無責任な事を言ってくれたもんだな。オール電化住宅の住人の一人として極めて不快だ。
たしかに、夜間電力でお湯を沸かすから、夜間の電力消費は増えたはずだ。まさかその事を言ってるんじゃないだろうな。夜間の電気は余ってて、だからこそ、活用するためにみんながんばってるだろ。揚水発電所とか、電気自動車の充電とか。湯沸かしは夜間電力活用のひとつの形だ。それをもって「裏目に出た」とか言ってるなら迷惑千万だ。
あるいは、湯沸かしでないとしたら、IH調理器の事を言ってるのかな。例えば我が家の場合、IH調理器が3基あって、出力を全部足せば6.5kWある。たぶん平均的なスペックだろう。なので、オール電化の全家庭が同時刻に、IH調理器を全基フルパワーで使ったら、その瞬間は消費電力を200万kW以上引き上げるかもしれない・・・けど、そんなバカなことがあってたまるか。「鍋3つを同時に超強火で3時間煮込みます」みたいなレシピでも想定してるのか?
あるいは、夜間湯沸かしでもIH調理器でもないとしたら・・・なんだろう。他には思いつかないよ。
そもそも、オール電化向けの契約である「電化上手」って、昼間のピーク時は普通の家よりもかなり電気代高いんだぞ。最も電気が不足する夏場のピーク時は、通常なら17-24円/kWhのところ、電化上手なら31円/kWhくらいだ。いわば節電奨励の契約なんだよ。こんな契約を結ぶほど節電意識の高い我々のことを「原発2基分の消費増」とか言いやがったことは忘れんぞ。本当に根拠があるんだろうな?