The Sorcerer's Ring1巻 A Quest of Heroes


氷と炎の歌を読み終わって、重厚な話にはとりあえず満足。次は軽い話、ラノベみたいのが読みたいと思い、ファンタジーのカテゴリを漁って見つけた本がこれ
やたら褒めまくっているレビュー(★5つ)が多い中、批判的な意見、「12歳の子供が書いたよう」「紙のように薄っぺらいストーリー」といったコメントも並ぶ。まさにそういうのが読みたかったので、300円未満と安いこともあり、Kindle版を購入。読んでみたら本当に子供が書いたようで、ものすごくチープ。ラノベの新人賞みたいのに応募して落選する本って、きっとこういう感じなんだろうなと。

父に疎まれ辛い生活を送っていた少年Thorgrinは、小さい頃からの夢だった近衛騎士団(?)'Silver'への入隊を目指し、村を出奔して王都へ。本人も知らなかった不思議な力で怪物を倒したり、門前払いになりそうなところを偶然居合わせた王族に気に入られたり、高名な騎士に気に入られたり、いつの間にか王女に惚れられたり、最初は妬んでた同僚も仲良くなり、恐ろしく順調に味方が増えていく。登場人物は、いい奴と悪い奴にはっきりと区別されて、いい奴は基本、Thorに味方してくれる。そうした中、Thorは王様の暗殺計画を察知し・・・みたいな。
ご都合主義すぎるけど、軽さを求めて読む分にはなかなか。描写も薄っぺらくて話もおかしい所が多く、説得力ゼロなのに、読了するころにはなぜかThor君に愛着わいてる。仕方ないから2巻も買って読んでる。

ただ、内容紹介の頭の部分にこんな事書いてあるけど、本気で期待して読んだ人は怒るだろうな。

“A breathtaking new epic fantasy series. Morgan Rice does it again!
This magical saga reminds me of the best of J.K. Rowling, George R.R. Martin,
Rick Riordan, Christopher Paolini and J.R.R. Tolkien. I couldn’t put it down!”

    • Allegra Skye, Bestselling author of SAVED

つまり、「ハリーポッター」「氷と炎の歌」「指輪物語」あたりを彷彿とさせるというのか。それはさすがに冗談だろう(「エラゴン」はちょっとわかる気はする)。

そういう重厚なのと比べるんじゃなくて、あくまでも軽いの読みたい人にお勧めと思う。英語も簡単(多分Magic Tree Houseとかより簡単)で、300円もしないし、和訳される事は未来永劫ないと思うので「英語ならでは読めた」とうい満足感もあり。
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