Starship: Rebel

Starship: RebelKindle版を購入。Starship: Mercenaryの続編、シリーズ第4巻。現時点で邦訳なし。多分、スターシップ〈4〉叛旗とか、そんな名前になると思う。あるいは反逆、反撃、蜂起、復讐とか。反乱が一番しっくりくるが、それは1巻のスターシップ 反乱で使ってしまったのでダメだろう。

3巻で順調に勢力を伸ばしたコール船長は、シンガポールステーションを拠点に傭兵業に精を出す。敵を破壊せずに降伏をすすめ、味方を増やす方針のために、仲間は増える一方だ。

活動範囲をインナーフロンティア内に限定し、古巣の共和国軍には手を出さなかったコール船長。しかし、友人の拷問死をきっかけについに反撃を決意。フロンティアからの共和国軍排除を目指す。

共和国軍の暴挙はとどまるところを知らない。ある星がコール船長の居場所を吐かなかったというだけで、200万人を虐殺する。このシーンは正直、説得力なかったかも。コールがシンガポールを拠点にしてることは、フロンティア内では有名(多分)なんだから、200万人殺さなくても諜報員でも送ればいいだろうに。どれだけ無能なんだ共和国軍の幹部。

コール船長はといえば、偶然助けた人物がキーマンだったり、相変わらず仲間の反対を押し切って単独行動したり、レジスタンスのリーダーと偶然知り合ったりして、いつもながらご都合主義で痛快な展開で勢力を伸ばす。そして、仲間が増えたり、大勢で蜂起するシーンは、ベタだが泣ける。やっぱりこのシリーズは読んでて気持ちがいい。

ラストはちょっと深刻なノリだが、いちおう次巻までは出ているみたいなので、買ってみる。

ストーリーとはあまり関係ないが、この巻で「ハヤカワ系」という星系(恒星系?)がでてくる。邦訳版を出しているのがハヤカワ文庫だからだろうか。