情報処理技術者試験

とある会社の社内資格制度がものすごくダメだと思った。社内資格制度について具体的なグチを言えないので、代わりに情報処理技術者試験に八つ当たりしてみる。社内資格制度がダメな理由と、情報処理技術者試験がダメな理由は似ているので、ストレス解消にはなるような気がする。

自分が持っているやつはアプリケーションエンジニアと言う。この資格がなんでダメかというと、アプリケーションを設計する能力をあまり反映しないということだ。ちなみに、最近だとシステムアーキテクト試験とかいう名前に変わったらしい。どうせアーキテクチャ設計をする能力は反映してないんだと思う。

試験は3部構成で、午前、午後I、午後IIから構成されてた。

午前

IT関連の雑学4択クイズ、50問くらいに答える。多分、7割くらい正解で通過。おそらく足きり目的であり、あまり存在価値はない。

午後I

勝負どころその1。システム設計に関する説明があって、これに関する設問に記述式で答える。こう書くとなんだか技術的な感じがするが、実はじっくり問題文を読めば答えられるような内容。では何がキツいかというと、分量のワリに時間が短い。つまり、いかに集中するか日本語をいかに早く読むか、が勝敗を分ける。

午後II

最大の勝負どころ。出されたお題にあう論文を書く。建前としては「過去に経験したプロジェクトについて書く」ことになっている。しかし、そんなに都合よくお題に合う経験があるはずはないので、勝敗を分けるのは創作能力作文能力。もうひとつ、最大のボトルネックとなりうるのが手書き筆記能力だ。2時間くらいで、鉛筆で約3000字を書く必要がある(なんて前時代的な)。「情報処理技術」を生業とするものなら、普通は長文筆記に慣れていないと思うので、事前に練習をしておかないと途中で手が動かなくなる。


こんな感じなので、この試験の合否を決定づけるのは集中力とか国語力とか。ソフトウェアを開発する能力ではない。国語力とソフト開発力には相関くらいはあるだろうけど、この試験をもってアプリケーションエンジニアとか言ってしまうのはものすごく無理がある。
そういう事情はエライ人たちには理解されないから、会社によっては受験が義務付けられたりしてしまい、社員の時間がムダになる。困ったものだと思う。