氷と炎の歌5巻「A Dance with Dragons」読了


氷と炎の歌5巻、A Dance with Dragons、発売前から楽しみにしてたにも関わらず、発売日から1年半くらい放置状態だったけど、最近になってやっと読んだ。先月、1巻七王国の玉座(A Game of Thrones)に相当するらしいドラマ「ゲームオブスローンズ」を一話だけ見て気分が盛り上がったこともあり、一気に読み終わることができた。いつもどおり序盤はちょっとタルいものの、後半は怒涛の展開。やっぱりこのシリーズは面白い。

Tyrion逃亡生活。序盤から最後までテンポが良い。襲撃を切り抜けたり、油断して捕まったり、芸人になってみたり傭兵になってみたり、不運が続く中でもめげずに皮肉っぽく生き抜く。終始飽きない。特にDaenerys編と交差するシーンは笑えた。途中から合流するJorah Mormont、なんかDaenerysの側にいた頃より脳筋になってる気がするな。でも前より魅力的だ。新キャラPennyもいい味出してる。ぜひ次巻以降で主観キャラになってほしい・・・けど豚はやっぱり無事じゃないだろうな。とにかく面白かった。Tyrion編だけでも、5巻を読んだ価値があった。

Daenerysとその周辺。序盤のドラゴンの扱いの酷さに脱力する。Tyrion編と交差したあたりから異常に盛り上がる。Dragonの母、本領発揮。Jorahが居ない今、Barristan Selmyが目出つ。おじいちゃん騎士とか言われながら、騎士の矜持で奮闘する。終盤近く、王のボディーガードとのタイマン、「やつは手だれだが、騎士のプレートアーマーには慣れてない。勝つる!!」みたいな展開は熱かった。あとは遠路はるばるDaenerysに会いに来たQuentyn Martell。手ぶらじゃ帰れないんで、ドラゴンテイマーになるべく一世一代の大チャレンジ。切なすぎる展開に、後からジワジワくる。

Theon編、ここは読むのキツい。読むだけで鬱になれる。しかも何回も出てくる。
Stannis王、雪中の強行軍。ここもワリと読むのキツい。読むだけで体が冷えてくる。

Jon Snowと壁周辺。最後の10ページくらいで衝撃の展開、Ramsayからの手紙のが、読者も凍りつく恐怖の内容。Theon編もStannis王の行軍も、この恐怖を味わうための伏線か。それにしても、手紙だから真偽不明なのに、Jonはまたなんて無謀な行動を・・・Rob Starkが挙兵した時は友達に止めてもらえたけど・・・司令官なんだから自重するべきだろう。あんな目に合うのも仕方ない。Melisandreも1回だけ主観キャラになる。インチキ魔女ってわけでもないんだな。だとすると、手紙の内容も怪しくなってくるな。

Bran一行。最も真相に近いところに居るような。映画のアバターに出てきた巨木みたいな感じなのか? 面白いのだが、いかんせん2回しか登場しないので話進まず。

Arya、ある意味、最も順調な展開。2回しか出ないけど面白い。着々とスキルを身につけてないか? 盲目なままじゃなくて良かった。顔変わったままじゃなくて良かった。強力になって舞台に戻ってきて欲しい。

Jaime、1回だけ登場。最後の1ページ・・・朗報だが、本当にそいつは生きてるのか。Brienneが言ってるだけだしなぁ。ゾンビの可能性もあるから油断ならない。だいたいBrienne自体がゾンビかもしれないし。

Cersei容疑者・・・いくら主観キャラになろうとも、裸で市中を歩かされようとも、こいつだけには感情移入も同情もできない。でもCerseiのchampionとなるべく現れた、Kingsguardの大男。やっぱり正体は、地下で保存されてたアイツなのか。あまりの露骨さに、ミスリーディングじゃないかと疑ってしまう。

Varys、やはりそちら側の人間だったのか。しかしAegonはVarysが語るほどには名君じゃないのでは。TyrionとかConnington卿とかと話してる感じでは、普通のクソガキなのでは、という懸案が。まあ理想と現実は違うよな。このシリーズってそういう感じだし。

次巻あたり、Targaryen残党と現体制との激突が見られるかな。そもそも、次巻って作者が生きてるうちに出るのかな。いろいろ次回への引きがあるので、出ないと困る。

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