The Sorcerer's Ring2巻 A March of Kings


1巻に引き続き読了。

1巻の最後で国王を助けるものの、王子Garethの手によりあからさまな濡れ衣を着せられ、投獄されるThor。先が気になるので2巻も買う。冤罪は2巻冒頭であっさりと晴れるが、王はGareth(の彼氏)に刺された傷が元で、これまたあっさりと死亡。
王の遺言に反して王位継承し、私生児の兄Kendricを陥れるGareth。しかし、Thorの他、聡明美人で完璧な王女Gwen、飲んだくれだが急に目覚めたGodfreyなどの調査により、Garethの犯行は徐々に明らかになり・・・そうなところで唐突に話が終わる。1巻も半端な終わり方だったが、2巻もこんな感じなのか。
だいたい「A March of Kings」とかいう名前からは国王率いる軍による戦争でもあるかと思ったら、全然そんなことなかった。ドルイドの人のセリフの一部にその言葉が出てきただけだった。戦争も戦闘もろくに無くて、国王殺人事件の真相解明が主題か。そういえば、1巻も「Quest of Heroes」ってタイトルに似合わない内容で、単にその言葉がセリフ中に出てきただけだったな。
読みやすくて単純で、悪くないシリーズだとは思ってるけど、どうせ次の巻も半端に終わるんだろうと思うと、3巻以降はしばらく読まなくてもいいやと思った。あと、いくらなんでも「この惑星はRingを除きすべて帝国の領土」って世界観は単純化しすぎだと思った。その状況で、Ring内で争ってるって悲しいな。そもそも、彼らは自分が惑星に住んでるって知ってるんだというのが少し驚いた。

本筋にあまり関係ないけど、各巻のタイトルが、微妙に「氷と炎の歌」と似てる気がする。