なぜなぜ分析!!

ある失敗の原因を正直に報告した結果、手間かけて作った「なぜなぜ分析」の続きをろくに説明する間もなく、「そんな失敗をする奴が何言っても信用できない」的に決めつけられ、それって今後一切正直な報告をするなと言われてるとしか思えず悶々とし、「なぜなぜ分析」という手法に八つ当たりしたくなった。

けっこう前から、なぜなぜ分析ってものに疑問を持ってたんだ。というか、「問題がなぜ発生したか考え、それがなぜ発生したか考える。それをN段階(うちだと3段階)繰り返すと真の原因にたどりつく。その真の原因を取り除くことが必要である。」みたいなやつ。これが本当のなぜなぜ分析なのか知らないが、職場で幅を効かせてる理論はそんな感じ。
なにが疑問かっていうと二つあって、まずは「それで真の原因にたどりつく保証はあるのか?」ってこと。なぜ、の向かう方向によって、どんな結論にでもなるでしょ。「真実は人の数だけ」ってか? それに、どこまで掘ったら「真の」原因かなんて誰が言えるのか。
もう一つ。仮に「真実は一つだけ」だったとして、それに対策することが本当に良策だという保証はあるのかと。真の原因を取り除くのは激烈に高コストだったらどうするのかと。

そのへん何かわかるかもと思い、図書館で借りてみた本がこれ。


ざっと読んでみて、わりと納得。もう返しちゃったから詳細な表現覚えてないが、
「なぜなぜ分析の目的は適切な対策を導くこと。対策にたどり着けば、掘り下げる深さは何段階でもいい」
「 真の原因とか、根本原因とか、そういう言葉に振り回されるべきでない。たとえば「社長がわるい」みたいな原因にたどり着いても対策しようがない」
みたいな事が書いてあって、かなり納得。そりゃそうだよなあ。「真の」とか言った時点で胡散臭いよな。ほかにもいろいろ参考になることが書いてあったが、一言で言えば職場でやってるなぜなぜ分析とは全く別物だということで理解し、多少は気分が晴れた。
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